15年目のリアル
事業開発部 主査
合田 進次
「これが私の手がけた仕事です」
と自信を持って言える手応え
Profile
勤続年数 | 15年 |
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役職 | 事業開発部 主査 |
業務内容 | 防災街区整備事業に伴う事業推進業務及び組合運営業務・分譲業務 |
保有資格 | 一級建築士、再開発プランナー |
どんな学生でしたか? | |
意匠設計を専攻していましたが、まちづくりにも興味があり、公共建築や住宅を数多く手掛けられた先生の元で、課題に明け暮れる学生生活でした。毎年恒例のゼミの夏合宿でみんなで信州の山に登ったことは忘れられません。仲間と何かをする楽しさは、当社に入ってもサークル活動を通じて続いています。 |
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建設部
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建設部兼再開発部
荏原町駅前地区を担当 -
住宅金融支援機構出向
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再開発第一部(現:再開発部)
志茂三丁目9番地区を担当 -
事業開発部
原町一丁目7番・8番地区を担当
一級建築士を取得することが技術職としてのスタートライン
当社を知ったきっかけは、大学OBである当社の先輩です。先輩から、私が大学で所属していた研究室に7年ぶりに新入社員を採用する予定であるとの連絡がありました。財団法人と聞いたときの第一印象は「安定・安心」でした。建築士と言えば、やはり建物の設計を最初にイメージしますが、当社の技術職の仕事は、個々の図面を描くことが主業務ではなく、全体のグランドデザインを考え完成までを見届けること。研究室では意匠設計を専攻していましたが、当社の建物単体ではなく「まち」を開発する仕事に魅力を感じました。
建設部時代は一級建築士の資格取得のため、平日は通勤電車内で過去問を解き、喫茶店が閉店するまで教材を暗記し、休日は図書館に行って開館から閉館まで勉強していました。今にして思えば、人生で一番勉強したように思いますし、よくあの忙しい中で取得できたなと自分でも感心します。勉強は大変でしたが、資格の取得をあきらめるという選択肢は全くありませんでした。
資格を取得して変わったのは、仕事がスムーズに進められるようになったことです。最初に建設部では、建設工事の品質管理が主な業務で多くの現場を担当しました。設計図のチェックや工事現場で検査を行う際に、現場でベテランの方々に指示をしなければならない場面が多々ありましたが、一級建築士を取得したことで、技術職として同じ土俵で仕事をする相手として認めてもらったように思います。みなさん、資格を取得するための大変さを知っているからこそ、「お前も頑張ったんだな」みたいに思ってもらっている感じが伝わってきます。
現在は事業開発部に所属していますが、やはり資格を持っていることで、ファーストコンタクトでの反応は明らかに違います。ただ、資格取得は技術職としてのスタートにすぎません。
一人では成し得ないからこそおもしろい
現在は、目黒区の防災街区整備事業に携わっています。地震や火災などで大きな被害が予想される木造住宅密集地域「不燃化特区」において、行政と連携して「燃え広がらない・燃えない」まちづくりを進めていく事業です。具体的には、密集市街地における防災街区の整備促進に関する法律「密集法」に基づき建物を共同化する、プロフェッショナルな視点から事業を進めるのが私たちの仕事です。
私が現在担当している地区(原町一丁目7番・8番地区防災街区整備事業)での業務は、大きく3つあります。1つ目は、事業をコーディネートする業務です。事業は行政や専門コンサルタントと連携し、事業スケジュールの立案、事業収支の算定、契約等の発注手続き及び地権者や借家人の方々と面談を行いながら合意形成を図り推進していきます。
2つ目は、組合運営業務です。事業は、組合という地権者組織で進めていきますので、組合の理事会や総会などを開催します。資金計画も重要で、補助金の手続きや金融機関からの借入手続き等へのきめ細やかなサポートを行います。3つ目は、分譲業務です。組合は保留床をデベロッパーに売却することにより事業を成立させますが、当社は参加組合員として保留床を取得し、デベロッパーと共同して分譲販売を行います。
当社は一つの事業で、組合事業を支える立場と、分譲販売を行うデベロッパーという立場の2つの立場があり、やるべき業務は多岐にわたります。
開発事業の醍醐味は、一人ではできないことだと思います。仕事を通してプロフェッショナルな方々からたくさんの刺激を受けています。行政をはじめ、大手デベロッパー、ゼネコン、設計事務所から、鑑定士、税務士、弁護士などと一緒に仕事を進め、意見を交わすことで、自己成長にもつながっています。おかげで人脈も広がりました。もちろん、合意形成を図るために地権者や借家人の方と直接対話する緊張感もあり、人によって向き不向きはあるとは思いますが、何にもまして多くの人と協力しながら一つのまちが再生していくさまを目の当たりにできる経験はなかなか得られないものだと思います。
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09:30
出社
資料準備 -
10:00
事業関係者と打ち合わせ
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11:30
資料作成
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12:00
昼食
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13:00
移動(取引先へ)
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14:00
事業関係者と打ち合わせ
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16:00
移動(帰社)
資料作成 -
19:00
退社
将来におけるキャリアビジョン
最初は技術職として入社し一級建築士を取得、その後、住宅金融支援機構に出向し金融について学びました。再開発部に異動することになり、再開発プランナーの資格も取得しました。再開発プランナーは、建物に対する技術的な資格ではなく、再開発にかかわる様々な法律、事業計画や資金計画に関する知識を持って事業を進めていくための資格です。
これまでの仕事も取得した資格も、頑張ってやってきた成果ですが、私の担当している原町一丁目の地区が、もうすぐ完成します。多くの人と協力しながら自身が手掛けた仕事、関わってきたものが、形として実際の建築物となり、仕事の証として残ることは、言葉では言い表しきれない達成感があります。
これからも、これまで通り大変なことはあっても楽しく仕事ができるようにいろいろな方に学んでいくつもりです。それと同時に、私自身が先輩方に育ててもらったという思いもあるので、業務で恩返ししながら、次はそれを後輩にどうすればいいかたちでつないでいけるかを考えていきたいですね。
※本ページの内容は取材当時のものです。
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