13年目のリアル
建設部 課長代理
河路 隆弘
遠回りして得た経験も財産
文系学部から一級建築士へ
Profile
勤続年数 | 13年 |
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役職 | 建設部 課長代理 |
業務内容 | 建築工事における発注者としての品質管理(社内外) オーナーへの企画設計提案 リフォームリノベーション企画・工事(社内外) |
保有資格 | 一級建築士、一級建築施工管理技士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 |
どんな学生でしたか? | |
学生の頃は、大学と専門学校の両立とで忙しかったですね。読書や写真撮影が好きで、特に村上龍さんの作品は全部読んだと思います。建物や街並みを見ることが好きで写真もよく撮りました。社会人になってからもフィンランドにも行って建築巡りをしました。 |
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賃貸事業部(現:不動産アセット事業部)
所有不動産の管理 -
建設部
建築をやりたくて
大学に通いながら専門学校へ
大学では文系の学部に進みましたが、建築がやりたいと思い立ち専門学校にも通い始めました。大学と専門学校を同時に卒業して建築系の会社に就職するつもりでしたが、専門学校の方は少し時間がかかってしまいました。インテリアメーカー、デベロッパーといった会社を経て当社に入社し、現在に至ります。最初に就職したデベロッパーでは、用地取得に携わりました。マンション建設用地の情報を集めて土地を仕入れるのですが、計画地の市場性・地理的特性の調査等に始まり商品企画も見通しながら事業収支も組立てて事業化するか否かを決めていくこともあって、不動産開発に係る多角的な視点を得ることができました。ただ、リーマンショックの影響でその会社を退職することになり、転職サイトでこちらを見つけ、縁があって入社することになりました。
はじめに配属された賃貸事業部(現:不動産アセット事業部)では、仕事を通して常に創意工夫し良いものをつくっていく妥協しない姿勢、事業の特性や収支を意識し判断・行動するビジネスの原則を鍛えられました。二級建築士を取得後、建設部に異動となり、4年の実務経験を経て一級建築士も取得しました。当社は事業の性質上、担当者レベルでも重要な判断を求められることも多く緊張感があります。一級建築士を取得したことや現場での経験や日々の勉強の積み重ねが、様々な場面で責任をもって発言できる土台となっています。いくつかの会社で働いてみて感じるのは、当社は業務のメリハリもあり風通しのよいとても働きやすい職場だということです。
小さなことにも目を配り、より魅力的で価値ある建物に
現在は建設部で建物の品質管理業務などを担当しています。お客様の要望に沿って建物を建設し完成後に引き渡す仕事です。当社が設計・工事の発注者として、設計段階での図面チェック、工事が始まってからの現場管理も行い、各フェーズで品質を向上させ売主として責任をもって建物を完成させます。
自社物件の建設の際も発注者として品質管理を行います。建築に関する法律や仕様書と照らし合わせることはもちろん、図面確認でも工事現場でも、意識化される以前の小さな違和感を素通りさせないように気をつけています。その違和感を言語化することで、問題点が浮かび上がり、問題を未然に防ぐことや品質向上につながるといったことが多々あるからです。小さなことのようですが、当社のためだけでなくオーナーや工事に関わる人々、ひいてはそこに住む人々の利益にもなるので、責任の大きさを感じながら仕事にあたっています。
また、コスト管理も重要です。工事中の変更は必ずといっていいほど起こりますが、事業開始時点で工事費を含む全体費用は決まっているため、金額の増減と品質のバランスを見極めて実施していくことも大切です。
品質管理と聞くと、品質低下や施工不良を防止する業務が思い浮かぶかもしれませんが、見た目品質を向上させることも大切な品質管理の一つです。部材のちょっとした形状、素材・色彩のバランス、照明器具の位置を変更するだけで、同じコストでも建物の見た目・空間の印象が大きく変わります。企画・改修設計もしていますので、初期段階から完成形をイメージして業務に取り組み、より魅力的で価値のある建物になるよう工夫を重ねています。
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08:45
出社
メールチェック、返信 -
09:30
設計段階事業の図面チェック
→確認・修正事項の指示 -
10:30
部内打ち合わせ
企画中案件の報告 -
12:00
昼食
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13:00
移動(現場へ)
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14:30
工事中現場での配筋検査
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16:00
移動(帰社)
土地持ちオーナーの
相談物件の企画設計 -
19:00
退社
将来におけるキャリアビジョン
私のキャリアは、他の人からは文系から理系へ大きくキャリアチェンジしたように見えるかもしれませんが、自分の中では自然な流れでした。父が大工をしているので、子どもの頃から職人さんが近くにいて建築現場を身近に感じていたことが関係しているのかもしれないですね。建築イコール理系とされがちですが、実際の業務では土地の特性、歴史や文化、商品企画、収益性、建物完成後の運営管理等、建築の理系的側面以外の要素も計画に落とし込んでいかないと良いものは建てられません。遠回りだったかもしれませんが、そのときそこでしか得られなかった経験が今の業務に活きていると思います。
自分が携わる建物は、今より必ず良くしたい。いかに性能を確保するか、どうしたら外観が整うか、より快適な空間するにはどうすればよいか、ぎりぎりまで試行錯誤していきたいですね。そのためには技術的裏付けはもちろん必要ですが、感性を磨くことも大切だと思うので、建築の枠にとらわれず、幅広く知識・経験を積んでいけたらと思っています。
プライベートでは家のインテリアが手つかずになっていて、妻からなんとかするように言われており、それが今の最重要課題です(笑)。
※本ページの内容は取材当時のものです。
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